2012年10月22日月曜日

日本企業が留学生を採用する理由

日本企業が留学生を積極的に採用していますが、日本企業が留学生を採用する理由、というアンケート結果がありました。

独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)というところが、留学生向けに日本の就活状況を説明した資料なのですが、これによると、次のような理由で留学生を採用しているのだそうです。

1.国籍に関係なく優秀な人材を確保するため 65.3%

2.事業の国際化に資するため 37.1%

3.職務上、外国語の使用が必要なため 36.4%

4.外国人ならではの技能・発想を採り入れるため 9.4%

5.日本では高度な人材が集まらないため  3.8%

6.外国人の方が人件費コストが低く抑えられるため 0.7%

7.その他 5.7%

8.特に理由はない 5.5%


1は実感ですね。グローバル展開を考える企業であれば、国籍に関係なく優秀な人材を確保したいと思います。
関連して気になったのは、5。これも実感です。日本人は中途半端で、役立たずな印象の方は多いです。自己主張も下手なので、採用してみようか、という気になりにくいです。


また、特筆すべきは、留学生のイメージです。
数字は左から、留学生を採用したことがある企業のイメージ(A)、採用したことのない企業のイメージ(B)、3番目はその差(A-B)になります。

忠誠心がある 15.7  4.8 10.9

協調性がある 26.0  5.2  20.8

国際的視野が広い 38.8  30.2   8.6

仕事への意欲が高い 54.2  27.1  27.1

能力が高い 36.5  10.6  25.9

キャリア意識が明確である 42.0  27.0  15.0

自己主張が強い 50.0  42.0   8.0

日本語能力が不足している 30.8  39.4  -8.6

定着率が低い 26.3  35.4  -9.1

日本の雇用慣行になじまない 12.8  29.8  -17.0

労働条件への要求が高い 24.4  30.6  -6.2


一度でも留学生を採用してしまうと、その能力の高さや意欲の高さに驚かされます。多少日本語が変でも、普段の言動がきちんとしていれば、案外大目に見てしまいます。

海外ビジネスにおいて、日本人以外の人々とのコミュニケーションは不可欠ですが、だからと言って留学生におんぶにだっこでは、採用したものの、継続して働いてくれるかどうか疑問です。

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